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ニュースを読む 2026-09-19

トヨタの「ロボット40万台」は何を数えた数か
エリー(ELEY)と、どこまでが自社開発なのか

2026年9月18日、トヨタ自動車が工場のロボットに毎年1兆円を投じるという報道が相次ぎました。見出しに並んだ数字は「40万台」。筆者がまず知りたかったのは、それが何を数えた数なのかでした。これから買う台数なのか、いま動いている台数なのか。数え方が違えば、読み方も、そこから先に言えることも変わります。報道の原文とトヨタの公式資料を開いて、順に確かめていきます。

明るい工場の床に、車輪の台車に載った小型の双腕ロボットが立ち、たたんだ布を両手で持っている。奥には従来型の産業用ロボットアームが並んでいる。

「40万台」は、いま動いているロボットの台数

最初に結論を書きます。40万台は、トヨタがこれから新たに買い足す人型ロボットの台数ではありません。トヨタグループとその仕入先が現に運用しているロボットの総数で、それを更新(入れ替え)していく、という文脈の数字です。

Car Watch は2026年9月18日の記事で、この発表をこう書いています。中嶋裕樹・代表取締役副社長兼CTO が、欧州統括会社 TME(Toyota Motor Europe)で開いた投資家向けイベントで語った内容です。

「2028年以降に毎年1兆円を投じて同社が世界に展開する60の工場、トヨタグループが運用する40万台のロボット(トヨタとトヨタグループで15万台、サプライヤーで25万台)を更新していくことを発表した。」
— Car Watch(2026年9月18日)

内訳(15万台/25万台)まで書いた記事は、ほかに見あたりません。日本経済新聞は同じ発表を「導入」という動詞で書きました。

「トヨタ自動車は40万台のロボットを工場に導入する。トヨタグループの老朽工場の建て替えや改装に合わせて投入する。人間の作業員と一緒に作業する環境をつくる。」
— 日本経済新聞(2026年9月18日・会員限定記事の冒頭)

「更新」と「導入」は、言い方が違うだけで矛盾はしていません。老朽化した工場を建て替え・改装するときに、そこで動いていた設備を新しいものに入れ替える——そう読めば、両方とも同じ絵を描いています。ただし「40万台を新規に増やす」とはどちらも書いていない、という点は押さえておきたいところです。

「エリー40万台」ではない

見出しだけを見ると、人型ロボットが40万台配備されるように読めます。しかし日経の本文は、そこに限定をつけています。

「ロボットの一つはトヨタが開発したヒト型で「エリー」と呼び、2本の指をもつ。重さは50キログラム。電池や電源コードを用いて電気を動力源にする。二足歩行ではなく、車輪で移動する。」
— 日本経済新聞(2026年9月18日・会員限定記事の冒頭)

「一つは」。40万台のうちエリーが何台を占めるのかは、公表されていません。工場で動くロボットには溶接や塗装を担う従来型の産業用ロボットも含まれます。そのすべてが人型に置き換わる、と読める記述は見あたりませんでした。

同じ記事に、2つの見出しが並んでいる

この件の読みにくさを象徴する事実があります。日本経済新聞のこの記事には、2つの見出しが存在します。

見出し日時
紙面版の記事トヨタ、ヒト型ロボ40万台 自社開発、世界の工場に2026年9月18日 2:00
電子版のページ名(ブラウザのタブに出る文字)トヨタ、内製ロボ40万台を工場に 28年から従業員と協働2026年9月18日 0:00(同日 14:12 更新)
電子版の記事見出しトヨタ、ロボット40万台を工場に 28年から従業員と協働

「ヒト型ロボ」「内製ロボ」「ロボット」。同じ記事の同じ40万台が、3通りに書かれています。どれかが誤りだというのではなく、この発表は1行で言い表すのが難しいのでしょう。「ヒト型」を主語にすると台数が合わなくなり、「ロボット」にすると新しさが伝わらない。SNS で流れてきた要約が「人型40万台」だったとしたら、それは見出しの短さが生んだ差です。

数字何を数えた数かこの数字が言っていないこと
40万台トヨタグループとサプライヤーが運用中のロボットの台数(更新・入れ替えの対象)新規に増える台数/人型の台数
15万台/25万台その内訳(トヨタとトヨタグループ/サプライヤー)※Car Watch のみが記載各社別の台数
毎年1兆円2028年以降の年間投資額。中嶋副社長は「工場とロボットを含んだもの」と説明(Car Watch)ロボットだけの金額
60工場更新対象として挙がった、世界に展開する工場の数新設する工場の数

※ 上の数字はすべて、この件を報じた各社の記事に記されたものです。

エリー(ELEY)とは何者か

エリーはこの9月に突然現れたロボットではありません。トヨタの公式サイトに、開発した本人による解説が載っています。名前の由来はこうです。

「ELEYは「Embodied Learning robot for Enhanced Yield」の頭文字で、高い成果・生産性を目指す身体学習ロボットという意味です。」
— トヨタ自動車 公式企業サイト(2026年3月31日)

開発しているのは Toyota Research Institute ではなく、トヨタ自動車の未来創生センター R-フロンティア部 工場革新ロボティクスG。2012年に発表した生活支援ロボット HSR(Human Support Robot)の研究から続く機体です。HSR は世界40を超える研究機関とコミュニティを作り、共創でソフトを開発してきた、と公式は書いています。

初めて公開されたのは2025年12月12日から14日にかけて Aichi Sky Expo で開かれた「World Robot Summit 2025 AICHI」でした(主催=World Robot Summit 実行委員会、共催=経済産業省)。日刊自動車新聞はこのとき「工場や物流現場に2026年の導入目指す」という見出しを掲げています。40万台の更新が「2028年以降」なのに対し、エリー自体の現場投入はもっと手前の話として語られていた、ということです。

項目公表値出典
寸法L478mm × W450mm × H939〜1,619mm(身長が伸びる)トヨタ公式
重量50kgトヨタ公式/日経
2本。片腕の積載量は1kgトヨタ公式/日刊自動車新聞
2本の指日経
移動全方向へ動ける台車(二足歩行ではなく車輪)トヨタ公式/日経
電源電池または電源コード日経

片腕1kg という数字は、読み飛ばさないほうがよいと筆者は考えます。人の代わりに重量物を運ぶ機械ではなく、手先の器用さを学習させるための機体だという性格が、この一行に出ています。実際、トヨタが公式ページで挙げている動作の例は「片手で箱を開けながら、もう片方の手でモノを取って箱の中に入れる」です。

呼び方も、資料によって違います。トヨタ自身は公式ページで「パートナーロボット」「協働パートナーロボット」と書き、「人型」「ヒューマノイド」という語を使っていません。一方、日経は「ヒト型」、ロボット専門媒体のロボスタは見出しで「人型ロボット」と呼んでいます。二足歩行しない車輪移動の機体を人型と呼ぶかどうかは、書き手によって割れている、というのが実際のところです。

「自社開発」はどこまでか——体と頭を分けて見る

紙面版の見出しにあった「自社開発」という言葉を、もう少し細かく分けてみます。ロボットは体(ハードウェア)と頭(動きを決めるソフトウェア)でできていて、この2つの担い手は別です。

担い手資料に書かれていること
体(エリーの機体)トヨタ自動車 未来創生センター関節構造から自社設計。全軸に準ダイレクトドライブ(QDD)アクチュエータ
頭(LBM)Toyota Research Institute(TRI)トヨタの研究開発会社が開発した生成AI「Large Behavior Models」を採用(Car Watch)
LBM の共同研究相手Boston Dynamics2024年10月に共同研究で提携。2025年8月に Atlas での成果を公開
シミュレーション基盤NVIDIAデジタルツイン環境 Omniverse とロボット・工場のシミュレーション Isaac Sim を採用(Car Watch)
国内の枠組みAIロボット協会(AIRoA)汎用ロボットの産学官の協会。トヨタは「未来創生センター」名義で正会員に名を連ねる

体:「やさしく触れる腕」を作り直した

エリーの機体設計は、HSR で分かった弱点から出発しています。公式ページの説明はこうです。

「HSRの腕は、モノに触れながら作業をする際に大きな力をいなすことが苦手でした。目標としているモノをつかもうとしたとき、少しでも目標からずれると想定外の力がHSRの腕にかかり、故障につながっていました。」

この課題への答えが、全軸に採用した QDD(Quasi Direct Drive、準ダイレクトドライブ)アクチュエータです。減速比を10:1以下に抑えて大トルクのモータと組み合わせる方式で、外から力を加えたときに関節が軽く回る——専門用語では「バックドライバビリティが高い」状態を作ります。ぶつかっても逆らわずに逃げる腕、と言い換えるとイメージしやすいかもしれません。さらにワイヤーや樹脂ベルトを使わない直接駆動に変えて、手先の位置精度を上げています。

寸法の決め方も、模倣学習を前提にした設計でした。公式はこう書いています。「フィジカルAI時代のロボットは、身体構造が人間に近いと人間の動きをそのまま模倣しやすいため、ELEYの関節構造は人間と同じように設計しました。関節間の長さや腕の太さなどの寸法にもこだわり、日本人の平均成人男性のサイズに合わせて設計しました」。HSR には無かった肩甲骨の軸も追加されています。人が両腕で押し込んだり瓶の蓋を開けたりするとき、肩甲骨をよく使うから、という理由です。

ここまでは、トヨタが自分で設計して自分で作った部分です。

頭:LBM は TRI が作り、Boston Dynamics と磨いてきた

動きを決める側は、体とは別の系統です。Car Watch は「同社の研究開発会社である Toyota Research Institute が開発した生成AIである LBM(Large Behavior Models、大規模行動モデル)を採用」と書いています。TRI はトヨタの研究開発会社なので、資本の意味では自社開発です。ただし LBM の研究は、TRI 単独で進んできたわけではありません。

TRI は2025年8月20日、Boston Dynamics との共同研究の成果を公表しています。ヒューマノイド Atlas を単一の LBM で動かすというもので、リリースにはこう書かれています——「このプロジェクトでは、単一の Large Behavior Model がロボット全体を直接制御し、手と足をほとんど同じように扱っている」。従来は歩行・バランスの制御と腕の制御を分けるのが普通でしたが、それを1つのモデルに統合した、という報告です。この共同研究は2024年10月に始まっています。

TRI で LBM を統括する Russ Tedrake は、同じリリースでこう述べています。

「ヒューマノイドの主な価値は、既存の環境の中で実に多様な作業をそのままこなせることにある。だが、これまでのように作業を一つずつプログラムしていくやり方では、その規模にはとても追いつけなかった。」
— Russ Tedrake(TRI, senior vice president of Large Behavior Models)/原文は英語

そして、TME のイベントで見せられたデモは「LBM を用いた T シャツをたたむ動作」でした。Car Watch は「実際のクルマを組み立てるデモというより、そのための振る舞いを学習しているデモとなっていた」と書いています。人が教えた動作を学習し、その後は自律で動く——その学習の仕組みを見せる場だった、ということです。

つまり「自社開発」という言葉は、体についてはそのまま当てはまり、頭については「グループ内の研究所が、外部と組みながら作っている」と分けて読むのが、資料に即した読み方だと筆者は考えます。

トヨタのロボット開発力は、どこで測れるか

「自動車メーカーのロボット開発力はどの程度か」という問いに、筆者は順位で答えられる物差しを持っていません。代わりに、公表されている材料を2つ挙げます。

ひとつは、未来創生センターが実際に世に出してきたものです。HSR(2012年)に加えて、AIバスケットボールロボット CUE(2017年に初代の開発開始。連続フリースロー2020回成功と24.55mのロングシュートでギネス世界記録を2つ獲得)、対話ロボットの「トミーくん」、トヨタ記念病院で使われている院内搬送ロボット Potaro、そしてトヨタ自動車東日本の工場で実際に稼働しているバラ積み部品の取り出しロボット。研究のための試作だけでなく、現場で動いているものが混じっています。

もうひとつは、開発者自身が挙げた「できていないこと」です。これが、筆者の見るかぎりいちばん正直な物差しでした。

「今回製作したELEYで、世界に追いついていないと思う課題が大きく3つあります。①長時間稼働の信頼性、②手先を毎回同じ場所に高精度で到達できる再現性、そして③ロボットが学習する際のベースとなるデータ基盤です。」
— トヨタ自動車 未来創生センター R-フロンティア部 工場革新ロボティクスG 山田俊秀(公式サイト・2026年3月31日)

信頼性、再現性、データ基盤。どれも派手ではありませんが、工場で40万台規模の設備を入れ替える計画に直結する項目です。「世界に追いついていない」と自分で書いている点も含めて、この3行は、いま公表されている中でもっとも具体的な現在地だと思います。

視野を業界全体に広げると、TRI の CEO である Gill Pratt も慎重な言い方をしています。TRI が2026年4月に自社サイトで紹介した IEEE Spectrum の記事について、TRI はこう要約しています——ヒューマノイドは AI の「頭脳」が進歩することで前進しているが、本当の意味での推論、データの限界、そして過熱と幻滅のサイクルが、意味のある大規模な展開にとって依然として課題である、と。作っている側が過熱を警戒している、という事実は、読む側にとって参考になります。

日本の他社は独自開発しているのか

しています。しかも、トヨタの発表とほぼ同じ週に、まとめて姿を見せていました。

その舞台を用意している AIロボット協会(AIRoA、読みは「アイロア」)は、大規模なロボット稼働データを集めて「ロボット基盤モデル」を作ることを目指し、2024年12月に設立された団体です。2025年3月27日に早稲田大学で記者会見を開き、2025年度から活動を本格化すると発表しました。理事長は早稲田大学教授の尾形哲也。この時点の会員は24社で、議決権を持つ正会員14社にはトヨタ自動車 未来創生センターと日産自動車、川田テクノロジーズ、三菱電機、NEC、富士通などが並び、育成会員8社には ugo、アールティ、東京ロボティクス、Preferred Robotics などが入っています。エリーを作っている部署が、そのまま国の枠組みの正会員でもある、という構図です。

2026年9月16日、東京で開かれた「フィジカルAI Summit」で、一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)が「国産汎用ロボット開発コンペティション」の成果を初公開しました。NEDO の委託事業の一環で、当初採択されたのは Enactic、EmplifAI、Keigan、THK、Telexistence、HatsuMuv、不二越、ugo の8社。このうち7社が、約6カ月で開発した双腕モバイルマニピュレータ(2本の腕を持ち、自分で移動して作業するロボット)の試作機を並べました。

企業公開された試作機の特徴
ugo国産セミヒューマノイド「ugo Nova」。全身22自由度、腕は左右7自由度ずつ、片腕最大4kg・双腕最大10kg、バッテリー駆動6時間。メインプロセッサは NVIDIA Jetson Thor。設計から製造まで国内で行い、2027年の量産開始を予定
THKリーダー・フォロワー方式。手先の精度と「つかんだ感覚」の不足を実機で発見し、制御・手首の剛性・爪形状を見直した
不二越産業用ロボットの生産性・信頼性を生かしつつ、柔軟性・人との親和性・自律性を高める方向の試作機
Keigan全24軸。機構CAD・通信仕様・ROS 2ドライバ・修理情報まで公開し「自分で直せる」ことを設計思想に。2027年内の発売予定
EmplifAIマツダ、アイリア、TASKO、アスラテックとコンソーシアムを構成。ナマケモノをモチーフにした機体も
Enacticオープンソースのロボットアーム「OpenArm」をベースにした試作機
HatsuMuv昇降機構で高さ約100〜160cm、4輪独立駆動・操舵。頭部に広視野の魚眼カメラ2基

THK の報告には、実機を作らないと分からないことが表れています。ロボットの可動範囲を広げれば作業できると考えていたが、実際には手先のぶれや剛性、爪の形状が成功率を大きく左右した——そこを直した結果、評価タスクの「ツール使用(釘打ち)」の成功率が0%から80%に、「柔軟物操作(ケーブル接続)」が0%から40%に改善したといいます(いずれも同社の説明としてレスポンスが報じたもの)。ケーブルをつなぐ作業がまだ4割、というのが、この分野の現在地の一面です。

そして、このコンペティションでもっとも重要な設計思想は、評価基準にありました。AIRoA の実施要項には「自律動作は評価対象外」と明記されています。評価するのは、人が遠隔操作して、物の取り置き・清掃・扉の開閉・商品陳列・ケーブルなどの柔軟物操作・工具の操作・仕分けをどこまで実行できるか。

不思議に見えるかもしれません。フィジカルAIの催しなのに、自律性を競っていない。理由は、いま必要なものがモデルではなくデータを集められる身体だからです。人が遠隔操作して作業を教え、その動作を学習データとして貯め、そのデータでAIを学習させて、自律できる作業を少しずつ増やしていく。量産された機体は、2027年7月以降にロボット基盤モデルのための実世界データを集める役目を担う計画だ、とレスポンスは伝えています。AIRoA 理事長の尾形哲也は、遠隔操作によるデータ収集を意識した設計が「以前のヒューマノイド開発とは異なる」点だと述べ、現時点でどの機体構成が正解かは決まっていない、としています。

トヨタのエリーも、人が教え込んだ動作を学習して自律に移す、という同じ道筋の上にあります。国内では複数の会社が、それぞれ違う形の身体で同じ問いに挑んでいる、と見るのが実態に近いようです。

半導体はどうなるのか——分かっていること/いないこと

40万台という数字を見れば、そこに載る半導体の量を考えたくなります。ただ、更新に必要な半導体の数量を示した資料は公表されていません。ここでは、実際に公表されている「何が積まれ、何と組んでいるか」だけを並べます。

01 車載は最先端ノードへ

中嶋副社長は2026年7月、NVIDIA との提携拡大について「これまでレガシー半導体を使うと言われてきたが、自動車業界も2ナノや1ナノといった最先端半導体を使っていくことを示せた」と語っています(Car Watch のインタビュー)。これは車載半導体についての発言で、ロボットに積む半導体の話としては書かれていません。

02 工場は先に仮想空間で建つ

同記事によれば、NVIDIA との提携はチップの採用にとどまらず、ソフトウェア開発、工場のロボットシミュレーション、ウーブン・バイ・トヨタのマルチモーダル・ビジョン言語モデルにまで広がっています。デジタルツイン環境 Omniverse とシミュレーション基盤 Isaac Sim の採用は、実機を動かす前に仮想の工場でロボットを試すという工程が入ることを意味します。計算資源を使うのは、ロボット本体だけではありません。

03 機体に載る計算機の実例

国産機の具体例では、ugo Nova がメインプロセッサに NVIDIA Jetson Thor を採用しています(レスポンス)。エリーに何が載っているかは公表されていません。

ここから先——需要が何倍になるか、相場がどう動くか——は、支える資料がないので書きません。書けるのは、車載向けでも工場のシミュレーションでもロボット本体でも、計算資源を使う場面が同時に増えている、というところまでです。数字が出てきたときは、それが「何を数えた数か」を確かめてから読むのがよいと思います。この記事の最初と同じ話です。

いま言えること

  • 40万台は、更新の対象。トヨタグループとサプライヤーが現に動かしている機械の数で、2028年以降に毎年1兆円をかけて入れ替えていく、という文脈で語られた数字です。
  • エリーは「そのうちの一つ」。50kg・車輪移動・片腕1kg。重量物を運ぶ機械ではなく、手先の器用さを学習させるための機体です。
  • 体は自社、頭はグループ内の研究所が外部と組んで。機体は未来創生センターが関節から設計し、LBM は TRI が Boston Dynamics との共同研究を経て育ててきたものです。
  • 現在地は、開発者が3つ挙げている。長時間稼働の信頼性、手先の再現性、学習データの基盤。工場が明日から変わる、という段階ではありません。

仕様・時期・金額は変わります。記事中の数値は2026年9月19日時点で公開されていた資料に基づくものです。判断に使うときは、下の出典を開いて最新の内容を確かめてください。

参考

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